7. 発音はこうして身につけよう
いきなり全部は直りません
英語の発音、カタカナ英語に慣れてしまった日本人には本当に難しいですね。でも、独学でもあなたの発音をある程度は矯正できます。その方法をここで紹介します。
少しずつ直していく
日本人が英語で頭を悩ませる原因の一つに発音があります。
英語の発音は日本語とはかなりかけ離れていて、なかなか日本人には大変です。
私の住む地域の中学校では、(実は私の息子が通っていたのですが)今だにカタカナで英語の発音を教える教師がいるくらいです。dog: ドッグ、desk: デスク、chair:チェアー、と言った感じでプリントまでもらってきていました。
困ったものです。それはさておき、
全くネイティブのような発音になることは大人になってから英語を学習する人にとってはとても難しいかとはおもいますが、すくなくとも外国人にネイティブに通じる発音になるように直していかなければなりません。
think と sinkが同じでは困ります。
betterをベターと発音していてはやはり日本人臭さが抜けませんし、
voteをボートと発音していたので全く通じなかったり、
boughtとboatの区別がつかなかったり。
実際困る部分はたくさん出てくるはずです。
でも、一度には直りません。また、すべての発音を気にしながら英語を話すトレーニングをしていると、そっちばかりが気になって、トレーニングの効果が半減します。
そこで次のようにするといいでしょう。
いっぺんに直そうとするから直りません。そこで一つか二つに課題の音を絞るのです。
例えばthの音にだけ集中するようにする。
まず、市販の発音のテキストでも構いませんから、
(発音の仕方の説明はほとんどどれをとっても同じように解説してあります。)
そして、実際に鏡を見ながらやってみる。
もし知り合いにネイティブや英語がきちんと話せる英語教師などがいれば、その人たちに聞いてもらってもいいでしょう。どうしてもそういった人が身近にいない場合は自分で録音してでも、やってみましょう。
そして今、完璧に出来なくても、
少なくともこれまでのカタカナ発音よりは数倍いいはずですから、よしとしましょう。
あとで微修正する機会は出てきます。
同時にその音が発音されている部分をCDなどで何度も聞いてその音に対するなじみを持たせることも大切です。
こうやって書くと大変そうに聞こえるかもしれませんが、
これを皆さんの生活の中で出来るときにやればいいのです。
例えば課題の音がthだったとしましょう。だとすると、他の音はとりあえずあまり気にしない。ただし、英語を話すときはthの音だけは正しく発音しようとしてください。
その音だけです。それなら、そんなに英語を話すことの支障にはならないはずです。
the, think, cloth, both, thisなどけっこうたくさんありますが、
thの音だけは正しく発音しようとするのです。
そうしているうちに、だんだんそれが当たり前になり、
最初はかなり注意を払わなければいけなかったのが、自然になってきます。
thの音を正しい舌の位置で発音することが当たり前になってきて、
特に意識を必要としなくなります。
そうしたら、thの音についてはokayを出し、次の音、何でもいいです、自分が苦手とする音、にテーマを変えましょう。
時間はかかりますが、所詮どう頑張っても普通の日本人が英語を正しい発音で話そうとすれば時間はかかります。だんだん変化していく自分の英語の話し方を楽しむようにすることです。
そうしているうちにリスニングの力も伸びていくはずです。
やはり、自分が話す英語の音と、実際に話される英語の音が違いすぎると、
聞き取りは難しいのですね。
どうでしょう。ぜひ試してみてください。